底を打つ経験のメリット

今年度伸びていると思う教室生の特徴は、底を打ったことがあるということです。

保護者の方の望みの多くは、

 

「子どもに自信をつけさせたい」

 

です。

底を打つなんてとんでもないことでしょう。

 

自信を得たければ、壁を乗り越える経験が一番です。

乗り越える経験を得るためには、乗り越えられない経験が必要です。

今年度伸びていると思う教室生は、乗り越えられないどころか、言えないぐらい苦しく厳しい経験をしています。

 

底を打つと、

 

「こんな経験は今回で終わりにしよう」

 

と思うようになります。

その結果、今までやっていたことを本気で見直すようになります。

 

変わりたければ、やっていることを変えるのが一番です。

ただし、人は行動パターンを変えるのが基本的に苦手です。

ですから、できない子どもはずっとできないままですし、できる子どもはずっとできるままです。

 

底を打つと、

 

「さすがにもう変えよう」

 

と思うようになります。

底を打つ最大のメリットは、生まれ変われることです。

 

うまくいっている場合、変える必要はありません。

今月の個人面談でも、

 

「今うまくいってるんでしたら、今のままを続けた方がいいでしょうね」

 

と伝えた方がいらっしゃいます。

 

変えた方がいいのは、うまくいっていない場合です。

少々うまくいっていないぐらいだと、

 

「今回は調子が悪かったからでしょ」

「あまり本気出さなかったからかな」

 

と、親も変えようと思いません。

ですが、底を打つと、

 

「絶対何か変えないといけない」

 

という意識になります。

 

変わりたい意識になるのは、壁を感じた時です。

寝られないほど変わりたくなるのは、底を打った時です。

そこで変わる親子もいれば、100回寝て慣れてしまう親子もいます。

 

苦しみに慣れないことです。

 

「そこまでできなくても、まぁいいか。学校では普通ぐらいだし」

 

と思わないことです。

新潟県は専門学校進学率日本一です。

学校で普通なら、専門学校一直線です。

もし、脳内に長岡高校や国立大学、それも割と上位の国立大学しか思い浮かばないのなら、

 

「学校で普通」

 

だなんて言われるのは、小3の3月31日を最後にすることです。

でないと間に合いません。

少なくとも、長岡では間に合いません。

 

壁を回避する、底を打つ経験なんてさせないというのは、親心としてはよくわかります。

よくわかりますが、子どもが伸びる機会を強奪する優しい虐待にも見えます。

成長する機会を奪うというのは、なかなか冷酷な行動です。

 

「親が私じゃなければ、この子はもっと伸びたんじゃ…」

 

と思うなら、伸びるはずのことを増やし、

 

「これでは伸びない」

 

と思うことを減らしましょう。

 

底を打った時は、生まれ変わる最高のタイミングです。

今までやらなかったこと、やった方がいいとわかっていたけど手を出さなかったことに手を出す機会が巡ってきたと言えます。

 

「あの子、よくできていいなぁ」

 

と思われていても、内情は絶望していたり、

 

「こんなんじゃダメだぁ」

 

と思ったり、大変なものです。

大変ですが、そこから逃げていないので、結果と数字がついてきているのです。

 

寝て忘れるのも大事ですが、起きて立ち向かう方がもっと大事です。

親はもう乗り越えられなくても、子どもはまだまだ乗り越えられます。

子どもに気力、体力、そして時間があるというのは、本当に恵まれていることです。

 

「恵まれているんだ」

 

と思って、やった方が良さそうなことに手をつけてみましょう。

 

2023年新潟大学附属長岡小学校に合格しました。

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新潟大学附属長岡小学校受験14名合格（2023年12月6日）

 

2023年新潟大学附属幼稚園に合格しました。

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新潟大学附属幼稚園受験2名合格（2023年10月21日）

 

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