もう絶対受けない！二度と受けない！と言う子どもとその保護者の方に向けて。

ma・senkaには検定を受ける生徒が多く在籍しています。

今月はほぼ毎週土日、誰かが何かの検定を受けています。

受けて手応えのある子どももいれば、

 

「もう絶対受けない！」

 

「二度と受けない！」

 

と言う子どももいます。

手応えがあった子どもは、親が言わなくても勝手に

 

「次は⚪︎級だね」

 

と目標を立てます。

問題は、うまくいかなかった場合です。

 

日頃ガンガン前向きな親でも、

 

「二度と受けない！」

 

と車内で号泣されると、

 

「ここまでする意味あるのかしら？」

 

と自問自答します。

正解はないので、親自身、自問自答するしかありません。

 

ただ、こうして話し始めた以上、

 

「正解はありません」

 

「人それぞれですね」

 

というのもちょっと卑怯な感じがするので、私なりの回答をします。

 

まず、幼児教室に通われるような熱心な方は、

 

「うちの子できないんですぅ」

 

と言いながらプライドが高いです。

ちょっと表に出せないぐらいプライドが高いです。

高いおかげで努力もしますし、チャレンジもしますし、結果も引っ張ってきます。

ただ、結果が出なかった場合、脆いです。

 

攻撃力があるからといって、防御力が高いかというとそうではありません。

また、上に進めば進むほど椅子は限られているので、だんだん思っていたような結果が出なくなります。

 

ここでやってはいけないのは、

 

「満を持して」

 

です。

 

優しく賢い親ほど、満を持さそうとします。

 

「次回はもっと準備期間を長くして、備えればいいじゃない」

 

「だから次の検定はパスして、年明けでいいんじゃない？」

 

「ほら、パパもその方が良いって言ってるし。ねぇ？」

 

と、期間を長めに取ろうとします。

 

この後に続くのは、ほぼ例外なく、怠惰で甘えた展開です。

まず、年長、小6、中3、高3がやることではありません。

 

試験日が決まるおかげで集中できます。

試験日を先延ばしにすればもっと良い結果が出るような気がしますが、先延ばしというのは恐ろしいもので、一度緊張の糸が切れると、復帰に膨大なストレスがかかります。

一度冷えた溶鉱炉を再稼働するには、とんでもないエネルギーがかかります。

ですから、心のどこかに1mmでも

 

「これって逃げだな」

 

と思うのであれば、あえてもっと早めに申し込み、もっと早めにテンションを上げることです。

 

間に合わなかったのは自己都合です。

試験日は随分前から決まっています。

検定にいたっては、ほぼ毎年同じような時期に実施されているのですから、立てようと思えば10年先まで受検計画を立てられます。

 

また、先延ばしにした未来には、今はまだ習っていない、まだ手をつけていない分野の学習がどれほどあるか想像することです。

 

「いつかやる気になったら」

 

という親の子供がやる気になった時気がつくのは、背負いきれない学習の負債です。

いつかやる気の出た未来の自分に何もかも背負わせるのは貧乏人の発想です。

利息の大きさをなめてはいけません。

 

「たかが繰り下がりの引き算なんて、やる気になったらすぐにわかるでしょ」

 

と思って放置していると、続くかけ算、割り算、分数で破産します。

 

借金は早めに返済することです。

 

これまで何組も

 

「満を持して」

 

テスト、検定に臨もうとした親子を見てきましたが、どの親子も1位、100点、トップにはなれませんでした。

 

「満を持して」

 

という発想は、平均的で平凡な発想です。

上を目指す人間がすることではありません。

 

「満を持して」

 

の親子の弱点は、問題傾向とズレることです。

子どもの弱点を見過ぎて、当日問われる問題とズレてきます。

 

「そこまでしなくてもいいのに」

 

というところを深掘りし、

 

「それぐらいできないと話にならないでしょ」

 

というところをサッと流します。

 

「満を持して」

 

は内輪受けです。

漢字の書き取りぐらいならいいですが、小3以上の内容のものなら、もう内輪受けの勉強法は卒業して、実戦で鍛えることにシフトした方がいいと思います。

 

長岡には、中学受験の文化はありません。

0ではないですが、受験できる中学校が限られているため、人生最初の受験が高校受験という場合が大変多いです。

ですから、中学受験のある地域なら10歳で経験していることを、14歳でまだ経験していないということは全然あります。

それは、

 

「自分って、天才じゃなく、努力しないとダメな側なんだ」

 

という現実と向き合うことです。

10歳で自分の立ち位置がわかっていなくても

 

「まぁ、そうだよね」

 

で済みますが、14歳にもなって立ち位置がわかっていないと、

 

「え？なんで？」

 

と首を傾げられます。

立ち位置がわかっていないおかげで、変に目標が高いのが余計に鼻につきます。

小学生の時に競争がないのは幸せかもしれませんが、いずれくる競争社会に対する目を曇らせ、先延ばしさせてきただけと思うと、ちょっと罪な街だなぁとも思います。

 

大事なのは目標からの逆算です。

得たい結果があるならば、そこから逆算して、今何をすればいいか考えることです。

目標を決めて逆算すれば、ほとんど考えなくても答えは出ます。

そこで、やりたくない言い訳が浮かんだら、

 

「GO！」

 

です。

言い訳が浮かぶことは、本質をついている、図星の場合が多いので、まず、実行した方がいいです。

人間、ワクワクしっぱなしということはありません。

 

「えー。これやるの？」

 

ということも、欲しい結果のためならやった方がいいことは多いです。

そもそも、

 

「二度と受けない！」

 

と言ったテストも、受けたおかげで自分の立ち位置が把握できて良かったのです。

 

「自分の立ち位置を教えてくれてありがとう」

 

「自分の至らなさを教えてくれてありがとう」

 

と感謝していいぐらいです。

 

自分の無力さ、自分の平凡さは、知れるうちに知っておいた方がいいです。

早めに知ることができたら、知った上で、その上での自分の強みを探し、伸ばすことにつながります。

 

まとめますと、

 

・満を持さない。

・言い訳したくなったらGO！

 

この2つです。

最初はストレスがかかりますが、目標達成した後、きっと

 

「やっぱりこれで良かったんだ」

 

と思うと思います。

これからテストの方、数ヶ月後テストの方、この姿勢で頑張ってみてください。

 

2023年新潟大学附属長岡小学校に合格しました。

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新潟大学附属長岡小学校受験14名合格（2023年12月6日）

 

2023年新潟大学附属幼稚園に合格しました。

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新潟大学附属幼稚園受験2名合格（2023年10月21日）

 

2024年３月長岡高校に合格しました。

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