入り口は楽しくわかりやすいのが理想です。

「なんか楽しい」

 

というのは、学習の入り口としては最高です。

特に、幼児は理想的です。

 

「わかりやすい」

 

は、小学高学年、中高生にとってありがたいものです。

 

ですが、楽しい、わかりやすいだけでずっと先まで進めることは、まずありません。

どこかで

 

「楽しくもないし全然わからない」

 

ことも起きます。

 

ここでやめるか続けるかで、その後が大きく変わります。

 

親自身に継続し、乗り越えた後に楽しさや嬉しさが訪れた経験が豊富な人は、

 

「でも、大体そういうものだよ」

 

と言って継続します。

 

わからない、できない、悔しい、という思いは誰でもします。

分岐点は、そこでやめるか、続けるかです。

 

続けた人はできるようになるので、また新たな楽しさを発見できます。

そして、

 

「でも、あの時はつらかったな」

 

という思いは免疫として残り、強くなります。

 

「こんなのできない！」

 

「わかんない！」

 

と言う子どもから感じるのは弱さです。

これから先、倍率が1.0倍を下回る世界しか対象にしない人生を送るならば弱くて構いません。

また、社会に守ってもらう人生を選ぶ選択肢を想定しているのなら、それもありでしょう。

 

ですが、受験のような競争に少しでも参加する予定があるのなら、頭の良し悪しより目を向けるべきは、弱さです。

弱さは、調子が良い時には顔を出しません。

難しい、わからない、時間がかかる、寂しい時に露呈します。

負の気持ち自体は誰にでも起きます。

起きた後、どれだけ短期間で気持ちを切り替えられるかです。

 

切り替えられる人は強いです。

切り替えられない人は弱いです。

 

スタメンに選ばれる人は切り替えられる人です。

呼ばれない、選ばれないのは切り替えられない人です。

 

学習の入り口は、楽しい、わかりやすいでいいのです。

ですが、必ずどこかで

 

「楽しくもないし全然わからない」

 

ことに出会います。

 

その後の人生で、強さが必要なら続けることです。

続けると、壁を乗り越えることができる場合もありますし、たとえ越えられなくても、別の扉が開くこともあります。

 

「閉ざされた…」

 

と思っても、必ず突破口はあるものです。

道が見つかり、進み始めると、

 

「色々あるけど、やっぱり楽しい」

 

気持ちになります。

 

うまくいっている時、

 

「あぁ、このままもう何も起きないでほしい。ずっと順調に進んでほしい」

 

と思うものです。

 

「大波小波はいらない。凪でいい」

 

と思います。

ですが、やっぱり人生はそうはいきません。

本人の意志によらず、勝手に波がやってきます。

そこで、

 

「まぁ、こういうこともあるよね」

 

と思えるのは免疫がある人です。

保護者を見ていて

 

「この方、タフだなぁ」

 

と思うことがあります。

強さを感じるとともに、

 

「乗り越えてきたんだろうなぁ」

 

と思います。

 

楽しさからスタートし、途中でつらいことがあってもそれを乗り越え、また進んでいくと、

 

「やっぱり楽しい」

 

という気持ちににまた戻ってこれます。

 

大事なテストまで、あと何回日曜日があるでしょうか。

限られた時間、頑張っていきましょう。

 

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