国立大学を目指すんなら、そもそもその高校になんか行かないよ。

同日３名は初めてのことです。

だんだん教室生全体の意識が高くなってきたことを感じて嬉しいです。

 

負けているのに

 

「勝つ方法を知っている」

 

と勘違いしている親もいれば、勝っているのにさらに

 

「念の為」

 

と手綱を締め直す親もいます。

 

勘違いした親は、次の弟、妹でも失敗します。

手綱を締め直す親は、次の弟、妹でも成功します。

 

「兄のリベンジを弟で」

 

が一切成功しないのは、親が成功の仕方を知らないのに

 

「知っている」

 

と勘違いしているからです。

 

昨日電話をかけて来られた方、あなたも見ていると思いますが、長岡高校に落ちたんですよね？

 

ということは、あなたは合格させる方法を知らないのです。

ですので、弟も同じ運命になります。

合格する方法を知らないのですから。

 

20分も電話で話したのに、あなたは話す前と話した後で全く変化しませんでした。

少なくとも私にはそう感じられました。

人の言葉から何かに気がつき、何かを学ぶ力があまりないと思われても仕方ない、

 

「他人の言葉より自分の思い込みが勝つ」

 

タイプだと思います。

 

それが理由で子どもを伸ばすタイミング、気を抜いたらダメなタイミング、嫌がられても引いたらダメなタイミング、これから12年、次の卯年までことごとくチャンスを逃すはずです。

 

長岡高校に落ちているのに、さも受かったかのような気持ちのゆとりを電話の声から感じました。

まだ見栄とプライドがパリッパリのツヤッツヤなんじゃないですか？

 

「実力的には受かってました」

 

「というか、受かってます」

 

「毎朝息子は長岡駅で降りてます」

 

という声が聞こえた気がしました。

それだけ元気ということは、全然あなたは悩んでもいませんし、迷ってもいません。

弟がまた落ちるかもしれませんが、それもあなた自身想定内と思います。

 

それより、ひょっとして今通っている高校から国立大学を狙っているんじゃないですか？

 

無理ですよ。

 

そして、そう言われることも心外でしょう？

ほら。

まだあなたはわかっていません。

 

長岡高校理数科に受かってさらに手堅く勉強する生徒もいれば、落ちたのに受かった気になり、長岡高校の生徒の大学進学先一覧を見て、

 

「うちの子も２年後ここに行くんだなぁ」

 

と心から信じている親にできることはありません。

 

今通っている高校からなら、私なら

 

「行けてギリ県立」

 

に設定します。

 

「その高校から国立大学なんて３日に１回発狂したくなるほど勉強しないと無理よ」

 

と、もし教室生がその高校に通っていたら話します。

 

「まるで今の自分を全否定するみたいで、おかしくなりそうです」

 

というぐらい追い込んでも、

 

「E判定ど真ん中」

 

しか取れないはずです。

 

もし教室生相手なら、

 

「国立大学を目指すんなら、そもそもその高校になんか行かないよ。10歳から今まで何してたんだよ」

 

で終わりです。

 

電話でお話したように、

 

「大学受験は10歳から18歳の総決算」

 

です。

 

「高校から本気出す」

 

「中学から本気出す」

 

なんて論外です。

そんな言葉を聞いても、わたしの脳内は虚無です。

 

子どもの受験の敗因は親の無知と思い込みにあります。

 

「そんなの知りませんでした」

 

「こうだと思ってたのにちがうんですか？」

 

は言っちゃダメな世界です。

 

「このテキスト使ってます」

 

「この参考書読んでます」

 

「この方法で復習してます」

 

「家でやったらいいオススメの問題集教えてください」

 

こんな話、大好きでしょ？

これらは所詮戦術レベルで、戦略レベルではありません。

戦略が間違っていたら、どんなに優れた戦術も無意味です。

あなたは基本的な戦略が間違っているのにも関わらず、見栄えの良い戦術に目が眩み、世間の評判と看板のデカさにやられ、軸を持つこともなく漂流した受験界の被害者です。

直接お会いしたこともないのにここまで言って申し訳ないですが、この文面、おそらく教室生の保護者の方も何名かは読んでいるだろうと思いながら書いています。

保護者の方にとって

 

「何か刺激になったらいいな」

 

と思ったからです。

ですので、別に怒ってもいませんし、いたって平穏な気持ちで書いています。

 

まず、今思いつくこと、ひらめくこと、いいなと思うこと、それら全部間違いだと思ってください。

死んでもやりたくないこと、子どもにやったら嫌がられると思うこと、嫌われるかもしれないと思うこと、それらに手をつけない限りリベンジは無理です。

それは、あなたの思う名案は、ことごとく間違っているからです。

 

「人には人の」

 

「うちにはうちの」

 

「子どもには子どもなりの」

 

と、どんどんどんどんアレンジを加えて、

 

「そこまでしなくてもいいですよね」

 

「それは人によりますよね」

 

と、現状に近づけ、今のまま変えなくてもいい結論に着地させようとする姿勢が、

 

「やっぱり弟もダメだったか」

 

という現実を引き寄せます。

 

そこで

 

「遺伝」

 

は禁句です。

子どもは十分な才能を持って生まれています。

伸ばすも潰すも親次第だったというだけです。

 

「解決策を知らない人間がリベンジするのはふつうに考えて無理」

 

という当たり前のことに、いつか納得できたらいいですね。

うまくいかなかった人を随分見てきたので、せっかく遠方から電話をいただいたのですから、がんばってほしいとは思います。

弟も気になるでしょうが、まずは兄をなんとかしないと、多分あなたに５年後まで気力が残らないと思います。

 

「それは合わない」

 

「それは向いてない」

 

と思うものを取り入れてください。

それがあなたに言える解決方法です。

 

2022年新潟大学附属長岡小学校、附属幼稚園に合格しました。

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新潟大学附属長岡小学校受験5名合格（2022年12月）

新潟大学附属幼稚園受験3名合格（2022年10月）

 

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