とりあえず質問を投げてみよう（今月面談12名）

子どもそれぞれに特性があります。

それぞれちがっていてもいいとはわかりつつ、

 

「学校の授業の進度についていかないと」

 

「受験を考えたらあのペースで進まないと」

 

と不安になります。

 

不安になった時、さらに検索して調べようとするか、子どもにあった学習をさせて力をつけさせようとするかで、出てくる結果がちがいます。

情報強者がそのまま受験で勝者になれない理由がここにあります。

情報を持つのは大事です。

情報を持たないよりはいいです。

ただ、情報を持った上で、

 

「さらにお得な方法はないかしら？」

 

と情報の沼に入るのはあぶないです。

 

知って、知って、さらに知るより、目の前の子どもが楽しく学べる時間を増やすことです。

目の前の子どもにあった情報でないと、知った情報のほとんどが邪魔になることもあります。

 

また、検索すると本当によくわかりますが、知りたい情報は当たり前ですが表に出てきません。

本当に知りたい情報は、その真っ只中にいる人しか持ち得ませんし、その人でないとその情報は意味がありません。

 

今月、昨日までに12名保護者の方と面談をしました。

内容は全部ちがいます。

同じ学年の子ども、同じ志望校の人もいましたが、内容は全部ちがいます。

子どもによって性格も能力特性もちがうので、伸ばし方もちがいます。

ですから、

 

「皆さんどうされてますか？」

 

と聞かれた時に歯切れが悪くなります。

 

そうではなく、

 

「今2歳ですけど、将来的には新潟大学、もしくはそのレベルの理系に進んでほしいと思っているんですけど、どんなことを意識すればいいですか？」

 

と聞かれれば、それははっきり答えられます。

 

ma・senkaの方から、幼稚園受験、小学校受験を勧めることはありません。

これからも勧める気持ちもありません。

決断は、すべて保護者の方、あるいは、年齢が上がれば子どもがした方がいいと思っているからです。

やる気が出ないのは、自分で決めていないからです。

 

「やらされている感」

 

がある間は、

 

「悪くはないけど良くもない」

 

中途半端な感じが出てきます。

中途半端でなにか物事を成した人はいません。

 

「え？こんなにやらないとダメなんですか？」

 

「こんなにやってもできるようにならないんですか？」

 

とまわりから思われるぐらいでちょうどです。

 

ですが、それほど思われていても、本人は意外と楽しんでいるものです。

また、楽しんでいるからこそ続きます。

 

学年が上がるにつれて、当たり前ですが学習内容は高度になります。

小1なら、土日に頑張れば楽々帳尻を合わせることができます。

その成功体験に酔って同じことを小4でやろうとすると、

 

「思ったより時間がかかりそう」

 

「せっかくの休みがパーになる」

 

「こんなの土日全部使っても無理じゃん」

 

と返済できない多額の借金に押し潰されそうになります。

 

子どもの意識は、環境が変わらないと変化しません。

危機感も克己心も見えてこないのは、今、子どものいる環境に刺激がないからです。

 

チャンスは待っていても訪れません。

本当はチャンスでも、気づかないこともあります。

なんとかして伸ばしたいと思う親は、それなりに行動していますし、聞こうとします。

熱心な方の中には、

 

「このような質問は煙たがられるだろうな、と意を決して質問しました」

 

という方もいらっしゃいます。

こちらは親子を見て全然大丈夫だと思っていても、真剣な親は学べば学ぶほどより真剣になりますし、より良い教育について考えるようになりますし、

 

「せっかく通ってるんだから、ma・senkaにとりあえず質問を投げてみよう」

 

という気持ちも見られて嬉しいです。

 

「調べても調べてもわからん！私の目指したい方向性はあるけど、どんなプロセスで進めばいいかわからん！」

 

という方に、なにか少しでも参考になる教室でありたいと思っています。

 

2022年10月新潟大学附属幼稚園に3名合格しました。