態度だけでなく、能力も見てほしい。

幼児、小学生の保護者からは

 

「お任せします」

 

と言われることが多いです。

一方、中学生、高校生には私の方から

 

「明日は何をしたい？」

 

「一番心配なのは何？」

 

と聞いて、内容を決めることがあります。

幼児、小学生に、学習の優先順位や自分の立ち位置を把握しなさいというのは無理な話です。

ですので、保護者の希望を念頭に置きつつ、長期計画とその時の表情や取り組む姿勢を見て課題を決めています。

 

「とにかく楽しんでほしいんです」

 

と言われて入室された方に、

 

「受験しましょう！ぜひしましょう！」

 

と言うのは失礼です。

また、

 

「受験したいです」

 

と言われる方に

 

「まぁ、のんびりいきましょう」

 

と言うのも変です。

できるだけ保護者の方の希望に添えたいと思っていますし、これからもそうしたいと思っています。

 

中学生、高校生になると、気持ちより先に現実が迫ってきます。

心の準備ができないまま、テスト、テスト、テストが続き、その結果は卒業まで記録として残ります。

その記録を参考に、次の進学先が決まります。

 

子どもも大人も、日頃評価されるのは能力ではなく態度です。

腕におぼえある人ほど、能力向上さえすれば評価され、人気が出て、頼られて、出世できると思いますが、社会では能力なんてほとんど見られません。

まずは態度です。

幼稚園でも保育園でも小学校でも、毎日見られるのは態度です。

1年365日、全部態度を見られていると言っても差し支えないのではないかと思います。

 

ただ、中学校に入るとちょっと風向きが変わります。

勉強ができるかできないかという能力の比重が急に大きくなります。

ここで、小学校で褒めちぎられた態度抜群、能力不足の自信家が挫折します。

 

「そんな観点、今までなかった」

 

「勉強だけで人を判断するなんてありえない」

 

「私、今まで『優劣』の『優』の方の人生と思ってたのに、ひょっとして『劣』なの？これからずっと『劣』なの？」

 

いきなりのルール変更に怒りと戸惑い、不満を隠せません。

まわりを見ると、今まで態度が悪く、評価の観点からノーマークだった人たちが、実は隠れて才能を磨いてきたということがわかります。

 

中学校では態度だけではなく、能力が高く評価されます。

態度が良いだけでは、希望する高校に進学できません。

いくら明るく人に好かれていても、能力不足は論外です。

 

人は自分にとって有利な世界を求めます。

多様性と口で言いつつ、本当に欲しいのは自分が努力しないでひとり勝ちできる場所です。

そうはいかないのが中学以降の勉強の世界です。

習う内容は同じ、あとは本人の努力と完成度次第です。

個性も特徴もありません。

 

これが嫌な人もいれば、

 

「よかった。やっと正当な評価をしてもらえる」

 

という人もいます。

態度が悪いと思われる子どもは、どういう態度を取ればいいかわからないだけで、能力を高めることが無理、ということではありません。

能力を磨けば、評価の観点が変わった時、

 

「やっと認めてもらえた」

 

と安堵します。

 

評価の観点が変わったというのは、ルールが変わったということです。

そこで評価されるには、そのための努力が必要です。

ただ、努力しないといけない科目ほど努力できないものです。

その手助けができればと思い、

 

「明日は何をしたい？」

 

「一番心配なのは何？」

 

と生徒本人に聞いています。

聞くとだいたい

 

「家でできません」

 

「家でやる気になれません」

 

という内容のものが返ってきます。

 

生徒も、弱点はわかっています。

優先順位もつけようと思えばつけられます。

それでもできないのです。

 

私もそのような経験が何度もありましたので、

 

「それでも家でやりなさい」

 

とは言えません。

苦手を認知はできても、克服はほぼ無理ぐらいに思っておいた方がいいですし、自分で克服できるぐらいなら、今頃苦手ではなくなっています。

 

幼児、小学生のうちはひたすら可能性を広げる学習です。

中学生になると、記録をどう残すか、そのためには完成度をどうやって上げるか、の学習になります。

 

中学以降、特に応援したいのは、これまで態度を指摘され、能力を一切評価されなかった人です。

個々を伸ばすことよりも、

 

「この共同体にふさわしい振る舞い」

 

を入園してからずっと求められます。

担任の中には、

 

「能力なんてどうでもいいから、とにかくみんなと一緒のことして。同じようにやって」

 

と思っている人が相当数いるはずです。

そんな担任が年長児の保護者に

 

「支援級を検討されてはいかがですか？」

 

と急に声をかけます。

態度と能力の区別もつかない担任が、己の保育における指導力不足はおいておいて、何の説明もなしにいきなり支援級を勧める。

それはないです。

 

「私の子どもに必要なのは支援級かもしれませんが、先生に必要なのは経済的支援ですよね？」

 

と全国で一番給料が安くて有名な新潟県の保育士（平均月収19.25万円/全国平均23.71万円）に言い返していいぐらいです。

 

実際口にすることはないでしょうが（大問題）、

 

その悔しさ、努力で晴らしましょう。

 

あまり考えたくないことですが、保護者の方から話を聞くと、

 

「末路子ども園」

 

「バッドエンドキンダーガーデン」

 

「学校法人斜陽　下り坂幼稚園」

 

とでも言いたくなるような園があります。

環境選びでミスをすると、そこで1000日過ごせば相当の悪影響を受けます。

 

「能力じゃない。共同体の邪魔をしないこと。それが一番大事」

 

という価値観を植え付けられます。

洗脳は大人になってから問題になるのではなく、近所だからという理由で入園した場所で、ばっちり洗脳、ばっちり子どもの未来と子どもの心をぶち壊されます。

 

幼児でも中学生でも、まわりの影響を受けます。

どうせ影響を受けるなら、少しでも前向きな影響を受けたいものです。

 

「机の並びも、毎回先生が工夫してくださっているのがわかります」

（年長保護者）

 

と言っていただきましたが、どこに座り、誰の雰囲気を感じつつ学ぶか、というところも考えて授業しています。

週に45分、月に3時間でも、なにか子どもにとって良い刺激になれば嬉しいです。

 

 

＜土日祝日無料体験ご希望の方へ＞

 

9月19日（月）23日（金）

10月8日（土）9日（日）10日（月）

9:00-9:45

10:00-10:45

11:00-11:45

 

上記の時間帯、無料体験授業実施します。

ご希望の方はご連絡ください。

予約サイトでも予約できます。

 

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。

→

新潟大学附属幼稚園受験2名合格【2021年10月22日合格発表】

新潟大学附属長岡小学校受験8名合格【2021年12月1日合格発表】

 

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