勉強しなくてもうちの子は頭良いからやる気になったら大丈夫と考える親のおかげです。

自分のまわりの少数の人を見て、

 

「みんなやってない」

 

「みんなできてない」

 

を確認して安心しようとしているなら、やめた方がいいです。

それは思考の癖であって、事実ではありません。

 

 

収入のある人は普通に習い事をさせていますし、ない人は普通に通わせていないだけです。

 

「みんなやってない」

 

と思ったら、それはあなたが所属しているコミュニティが・・・なだけです。

格差社会のどちらにいるかは、伝わる情報でわかります。

情報には差はないと思われるかもしれませんが、全然差はあります。

 

やってない人ほど、なぜか自信を持っています。

やっている人から見ると、それは自意識過剰なだけです。

 

「自信と自意識過剰のちがいもわからないのね。ふふふ」

 

と笑われます。

 

やればできるようになりますが、やらなければできるようになりません。

スポーツの世界ではそんなことをわざわざ言う必要はないと思いますが、勉強になると、なぜか

 

「勉強しなくてもうちの子は頭良いからやる気になったら大丈夫」

 

と考える親が大多数です。

 

その人たちのおかげで、コツコツ勉強する人にチャンスがまわってきます（感謝！圧倒的感謝！）。

 

もともとの能力は、人間誰しもそんなに大差はありません。

大差に見えるのは、積み重ねた努力によって差ができただけです。

 

年収の低い親は年収の低い人と関わります。

年収は学歴と相関関係があります。

 

 

そうしますと、学歴のせいで年収が低いのに

 

「今から勉強しなくても大丈夫」

 

「やる気になったら簡単に追い越せる」

 

と、甘い見通しを立てて高校受験で大敗を喫します。

 

その時、

 

「私の見通しが甘かった」

 

とは言いません。

 

「なんで勉強しなかったのよ！」

 

と子どもを責めます。

 

子どもは

 

「あなたは賢い。やる気になったら簡単に追い越せるから大丈夫っていつも言ってたじゃない！」

 

と反論します。

 

「やればできる」

 

「本気出せば楽勝」

 

という人は、自意識過剰なだけです。

こんな考え方、子どもに感染させてはいけません。

 

「やればできる」

 

とともに

 

「やらなければできない」

 

も教えることです。

 

間違っても、

 

「いつか自然にできるようになる」

 

「気がついたらできるようになる」

 

「普通に大丈夫」

 

と口が裂けても言わないことです。

 

目標が低ければ叶いますが、皆さんの目標はきっと高いです。

何もしない人に勝利を与える神様はいません。

 

 

学校以外で1日2時間以上勉強する小6の割合は、

新潟県は全国最下位です。

 

ですから、新潟県内で進学校と言われる学校に進んでも、全国的にそこまでの位置に行けないのは、小学校の時からの勉強量の不足の積み重ねです。

 

 

子どもに

 

「みんなやってない」

 

と言われたら、

 

「それはそうよ。ここは新潟県よ？勉強なんかするわけないじゃない」

 

と答えましょう。

 

新潟県の75歳以上の小・中学校卒の割合は56.76%（全国平均40.68%）です。

 

何十年にも渡り、

 

「勉強なんかしなくていい」

 

という文化が引き継がれています。

 

このデータを見てハッとしたのが、

 

「そう言えばma・senkaには県外出身の保護者が多いなぁ」

 

ということです。

 

保護者の中に県外出身の方、あるいは県外の大学を卒業された方が割と多くいらっしゃいます。

全国の普通と新潟県の普通は違います。

新潟県内で普通に過ごしても、大学進学できる切符は普通に回ってきません。

 

新潟県内では「異常」と思われてちょうどです。

 

なにか良からぬ違法行為に手を染めるぐらいの覚悟がないと教育はできません。

 

「みんなやってない」

 

は、子どもにとってパワーワードです。

 

「だから私もやらなくても大丈夫」

 

「私だけ勉強するなんて不公平」

 

こんなのいくらでも言えます。

 

で、格差社会であちら側に行くっていうことですね。

 

新潟県で進学を考えるなら、子どもの気持ち、子どものペース、全部子どもに丸投げではなく、親がガイドラインをつくることです。

自由にさせるというのは、

 

「頭を使わない子どもを育てる」

 

「頭を使うなんておかしいと思う子どもを育てる」

 

ことと同じです。

 

まわりの子どもはやりません。

親も子どもがやっていないのに自信だけは持っています。

ですから、コツコツ勉強する人にチャンスがまわってきます。