合計20組の兄弟姉妹の方に通っていただいています。

現在、合計20組の兄弟姉妹の方に通っていただいています。

中には3兄弟で通っていただいている方もいらっしゃいます。

ありがとうございます。

 

上の子と下の子は全く別の人格です。

育てていれば、そのちがいはわかります。

ちがいの判断はできるのですが、

 

「今、この子に必要な教育はなんだろう？」

 

というのが、思いつきやすい子どももいれば、思いつきにくい子どももいます。

他の兄弟ともちがう、親のタイプとちがう、こうした場合、その子にとっての最適な教育環境が得られにくいです。

 

2人なら2通り、3人なら3通りの生き方と、それを支える教育方法と環境が必要です。

 

親の中には

 

「上の子は下の子とちがってよくわからないんです」

 

「下の子は上の子とちがってうまくいってない気がします」

 

という、兄弟間のちがいに目を向けるだけで、ちっともその先へ進みません。

踊り場で

 

「あーでもない、こーでもない」

 

と言って、階段を上りません。

 

ちがいが分かれば、次に進むことです。

 

病気でも、診断が下されたら、次に治療に向かわないと治りません。

病名を聞いただけでは、現実は変わりません。

 

ちがいに気がついたり、性格を分析したりするのは大切なことですが、次の学習や練習、訓練のステップに進まないと、子どもの時間が無駄に過ぎていくことになります。

 

判断したら、次の行動に移ることです。

 

どの子どもにも、時間は等しく与えられています。

その時間の使い方は、たとえ兄弟であっても、それぞれの子どもが満足し、充実した時間を過ごせるように配慮したいものです。

 

ma・senkaでは、ほとんどの兄弟姉妹が同じ時間帯に受講していますが、課題はもちろん違います。

座席もお互い目が合わない、気にならない位置にしています。

入室当初は慣れるまで隣同士で座ってもらうこともありますが、だんだん

 

「ここでは一緒にいなくていい」

 

という雰囲気が子どもたちの方から伝わってきます。

家でも一緒、教室でも一緒、というのは、なにか違和感があるのでしょうね。

そういう気持ちになるのも、環境の効果です。

 

子どもでも集中したいのです。

集中したい時に邪魔されるのは、1歳でも2歳でも嫌なものです。

兄弟姉妹一緒の方が気持ちが安定するなら一緒でいいですし、距離をとった方が集中できるなら、そのように配慮しています。

 

兄弟姉妹一緒に同じ時間帯に通わせることを躊躇と言いますか、ほとんど疑いに近い気持ちの方もいるかもしれませんが、目の前に自分にとってちょうどの課題があれば、ほかの兄弟姉妹のことは忘れて没頭できます。

 

受験の時には他人と比べる目線を持ちますが、日常生活ですと四六時中、兄弟姉妹の間で比較されます。

褒められるならいいですが、そうでない場合、その日常生活の積み重ねは本人の人格にあまり良くない影響を与える可能性もあります。

 

一緒に暮らせば、ちがいは見えます。

見えた後、どうするかです。

 

「どうするか」

 

の主語は、親です。

 

「あなたがもっとしっかりしなさいよ」

 

と、子どもに言う場面ではありません。

ドラマなら、メインのカメラは親に向いています。

ここで親がどんな一歩を踏み出すか、視聴者は期待しています。

 

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。