勉強していないだけです。

親が情報を得たところで、子どもが実際に手を動かして考えて、なにかを身につけないと、知った情報を使う機会がありません。

わが子が知った情報を使えるレベルに達していないからです。

知れば知るほど

 

「がんばらないと」

 

と思って行動できる親はいいですが、

 

「わかったわかった」

 

と言って何もしない親は、ゾッとするような点数を中学校の定期テストで見るまで目が覚めません。

 

中学校でつまづいたら、高校ではなかなか挽回できません。

そこから挽回できるほど根性ある子ども、今の時代にそうはいません。

 

中学校でつまづいたと思っても、実は小学校の時のつまづきが表に出ただけです。

 

「小学校の時は普通にできてました」

 

と言う親は、子どもの弱点を見抜けなかったのです。

たとえ見抜いていたとしても、解決策を提示できず、耳障りの良い

 

「見守る」

「信じる」

 

に逃げていたのです。

 

できる子どもはやってきたのです。

その期間、親子はしんどいことから逃げてきたのです。

胸に手を当てて、

 

「必死で勉強してきました」

 

と言えるんでしょうか。

 

 

新潟県公立小6児童の勉強時間は、

日本一短いです。

 

ですから、

 

「あの子よりは勉強してます」

 

と言うのは簡単です。

なにしろ日本一ですから。

 

能力は訓練しないと育ちません。

訓練には時間がかかります。

 

新潟県の人は

 

「勉強に時間はかけないっすね。短時間で効率的にサクッと合格させたいんで」

 

と思うのでしょうが、それにしても短い！

短すぎる！

日本一になって喜ぶところじゃない！

 

勉強以外に有益な時間の使い方をしているかというと、エンドレスYouTubeです。

次から次へとおすすめされて、週末の朝疲れ切って目が覚め、午前の勉強時間は0です。

下手すれば勉強開始時刻が午後9時です。

それでも勉強するだけましです。

 

新潟県の子どもたちは日本一勉強時間が短い子どもたちに囲まれています。

それが普通なので、まさか全国模試で自分たちの偏差値が低い理由が

 

「ただの勉強不足」

 

だなんて思っていません。

 

「井の中の蛙」

 

は、令和にも通用慣用句です。

井戸の中で天才と言われた蛙が、井戸の外に出たら

 

「おまえ、めっちゃバカじゃね？」

 

と、まさかのイジられキャラになって自信喪失、アイデンティティ崩壊、大学不登校、夏に退学です。

 

全国模試の偏差値の低さは、遺伝でもなく、脳の問題でもありません。

 

勉強していないだけです。

 

でも、親は自分の子どもが

 

「勉強不足」

 

と言われるのは許せないので、言われる前に

 

「勉強しても意味ないよ！」

 

「社会に出たら関係ない！」

 

と、強めに勉強する子どもの親をディスります。

 

結果、勉強した人は爽やかな気持ちで県外の大学に行き、二度と地元に帰ってきません。

勉強しなかった人には選択肢がありません。

ポーカーでワンペアしかつくれないのに

 

「ちょっと待って」

 

と、さもフルハウスでも出しそうな顔をしながら地元に残ります。

 

夢があっても、目標があっても、性格が良くても、勉強不足は選択肢を狭めます。

 

「もっと私の良いところ見てほしい！」

 

と言われても、勉強から逃げ惑う姿が目に焼き付いていたら、ほかのところは目に入りません。

 

学生は勉強するものです。

そして、いずれ社会に出ます。

社会に出て、

 

「あれ？逃げ切れないんですか？締切って守らないといけないんですか？嘘？ひどい！」

 

と言ったら、無言で人員整理されるだけです。

 

勉強するだけで人生が変わります。

勉強ができるようになるためには、勉強している子どもたちに囲まれることです。

 

「みんな勉強してないもん」

 

と言われたら、

 

「そりゃそうよ」

 

と答えましょう。

だからこそ、親は意識して環境を探さないと、持っている才能を伸ばすことなく成人にさせてしまいます。

子どもは環境を選べません。

探しにも行けません。

親にしかできないことは、やっぱり親がするしかないのです。

 

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。