新潟で進学を考えるなら、親が積極的に子どものための環境を探して準備することです。

 

というのを見ると、

 

「え？そんなのやってない。自分もやらないといけないのかな？」

 

と思うこともあるかもしれません。

勉強法は毎年毎年増えていく一方です。

とてもではないですが、追い続けられません。

知らないよりは知ることが大事ですが、それよりも、まず一番に知るのは自分の子どもについてです。

 

よその子どもの勉強法は参考程度でいいのです。

真剣に考えないといけないのは自分の子どもについてです。

 

「○歳の時、こんなことをしました」

「○歳の時、こんなことができました」

 

というのも、あくまで参考程度です。

課題の難易度も、

 

「あれは基礎」

「あれは難しい」

 

と言っても、子どもが1人ひとりちがうのですから、難易度よりも、とにかく子どもに合わせることを考えることです。

 

Aさんにとっての基礎問題は、Bさんにとっては標準問題で、Cさんにとっては難問で、Dさんにとっては無謀です。

 

このことが当たり前と認識しておかないと、まったく話が噛み合いません。

そして、子どもにとっては簡単すぎたり、難しすぎたりして、伸びることなく時間だけが過ぎていきます。

子どものことを考えて、いろんな勉強法を調べ尽くす真面目な親ほど、自分の子ども以外の子どもに詳しくなり、架空の子どものための勉強をさせてしまいます。

 

「こうなってくれたらいいな」

 

と思うのは自由ですが、

 

「とりあえず、今はこの段階から始めるか」

 

と、現実を見る目も必要です。

 

計算力とか、漢字を覚えるとか、やってみればわかりますが、そんなに簡単に身につかないです。

身についてはいきますが、親の期待値に達するまでには、それなりの時間がかかるものです。

 

「その時間をスキップしたい！」

 

と誰もが思うのですが、それは無理な話です。

時間はかかるものです。

以前書いたものですが、

 

【平日に2時間以上勉強する中学生】

新潟県　25.8%

全国　41.8%

 

【学校が休みの日に3時間以上勉強する中学生】

新潟県　19.8%

全国　26.8%

 

これだけ環境がちがいます。

環境がちがうと、

 

「ふつうはこうだよね」

 

の、ふつうの感覚が違います。

親が勉強法を調べて調べて、

 

「よし、これやらせてみよう」

 

と思ったところで、子どもからは

 

「みんなやってない」

 

と言われ、ほかの親からは

 

「なんで今からそんなに勉強させるの？」

 

と不審がられます。

その圧力に屈すると、特別できるわけでなく、できないこともない、日本中どこにでもいる平均的な学力の子どもに仕上がります。

 

大学進学率（2021年春）

 

【東京】

男子　75.5%

女子　72.5%

 

【新潟】

男子　48.2%

女子　39.5%

 

これだけの差が出るのは、生まれながらの脳の差ではありません。

環境の差、その地域での「普通」の差です。

それを超えていかないといけないのが、新潟在住、大学進学希望者の宿命です。

 

「いつの間にか勉強が好きになりました」

「いつの間にかまわりに影響されて進学先を考えるようになりました」

 

そんなのは都会の話です。

新潟では滅多に起きない夢物語です。

新潟で進学を考えるなら、親が積極的に子どものための環境を探して準備することです。

 

都合の良い偶然は起きない土地柄と自覚することです。

 

1日何人の大学生とすれ違いますか？

1日何人の勉強していて近づき難い受験生を見ますか？

 

勉強の空気が感じられないところで、奇跡を求めないことです。

この場所に、そんなストーリーは落ちてません。

親が自ら脚本を書き、ロケ地を探して、演技指導をし、撮影し、編集、公開までしないといけないのです。

 

それが新潟で大学受験をする親の「普通」です。

 

子どもに今何ができるか。

思いついたことをどんどんやってみましょう。

やってみれば、子どもに何が合うか、足りないのはどんなことか見つかります。

そこで楽しくがんばることです。