ここまで帝京の不合格者がいると思ってもいませんでした（保護者より）

 

帝京長岡の受験についてネット検索すると、

 

「絶対大丈夫」

「誰でも受かる」

 

のような言葉が出てきます。

この言葉で油断する人は油断します。

 

親もです。

 

「帝京なら大丈夫でしょ」

 

と思っていた親がたくさんいたはずです。

 

今日、実際はどうだったか、合格した生徒から話を聞いて肝を冷やしました。

 

 

生徒の通う中学校から帝京を受験した生徒7名。

合格者3名。

 

 

男子受験生72名。

合格者40名。

倍率1.8倍。

 

 

私は教室生に過去問18年分解かせましたが、実はma・senkaの他の保護者の方から

 

「過去問、そんなに解かないといけなかったんですか？」

 

と聞かれました。

口にはしていませんでしたが、

 

「帝京なら、そこまでしなくてもいいんじゃないですか？」

 

ということだと私は解釈しました。

 

7名中3名、72名中40名の話を聞いて、

 

「過去問、やっといてよかった〜」

 

と思いました。

合格した生徒も、

 

「倍率、やばかったっす」

 

と言っていました。

ネットの情報を見て、

 

「落ちる人もいるでしょうけど、うちは大丈夫」

「年末年始ぐらい、いつも通り過ごそうよ」

「だって、ネットに書かれてる点数より定期テスト取ってるでしょ。うちは絶対大丈夫よ」

 

と、自信を持っていた方もいたでしょう。

ですが、サスペンスなら上記の台詞、ぜんぶ死亡フラグです。

 

「あ、いかんパターンや」

 

とみんな気がつきます。

そういう時に限って、当の本人は気がつかないものです。

 

特に、帝京を目指す生徒の中には、ma・senkaから受験した生徒も含めて、勉強がそんなに好きではない生徒も多いでしょう。

もともと好きではない生徒は、試験が近づいてもやる気にはなりません。

 

「試験まで、あと何日しかないよ」

 

と言ったところで、

 

「ん？」

 

みたいな感じです。

「あと何日」と言われたら、どういう気持ちにならないといけないのか、それがわからないのです。

 

ですから、強制力が必要です。

私たちも試験1週間前、

 

「こんなに教室で勉強しても、家に帰ったらやりたくないんだもんね？」

 

「はい」

 

「はい、じゃないのよ」

 

「すみません」

 

「家で何時間ぐらいなら勉強できるの？」

 

「45分っす」

 

「短すぎるやろ！だから毎日通ってるのか」

 

「そうです。僕、ここならなぜか3時間でも4時間でも勉強できるんです」

 

「そうかそうか。まぁ、いつか家でも勉強できるようになったらいいね、と思いながら、とりあえず今はここで頑張るか」

 

「はい」

 

という会話をしていました。

勉強が好きじゃない人が無理して勉強するのは大変なことです。

勉強させるのも大変です。

少しでも勉強ができる人は、

 

「家ですればいいじゃん」

 

と言うでしょう。

ただ、どうしても家でひとりで頑張れない子どももいます。

こういう時、いつも思い出すのがこちらの本です。

 

 

何度読んでも新たな発見がありますが、今回の受験勉強期間も、何回かページをめくったものでした。

 

どうしても頑張れなくても、結果を出さないといけない時があります。

 

「頑張らないと」

 

と、本人もわかっています。

それでも頑張れないのです。

本人はつらいですが、まわりからは怠けているように思われます。

これは解決できることです。

怠けているのは、解決しようとしないまわりの大人です。

解決手段は大人の方がよっぽど知っているからです。

 

知っていても、

 

「お金がかかる」

 

「え？今さら塾？」

 

「頼むから家でやってよ」

 

「やる気になったら、あなたなら大丈夫だから」

 

と、現状維持を貫き通します。

今の生活を変えて問題解決するぐらいなら、現状維持で目標を下方修正した方が大人が楽だからです。

 

「楽しい」はいいです。

「楽」を選んだら、それにふさわしい結果が出てきます。

 

1.8倍なんて、新潟県の公立高校受験では滅多にない数字です。

 

まわりから

 

「そこまでしなくてもいいんじゃないですか？」

 

と言われるぐらい準備してちょうど良かったのです。

勉強している最中、

 

「今やってる英語も数学も、高校に入ってもそのまま役に立つから。やって無駄だったってことはひとつもないからね」

 

と話しました。

 

 

生徒には、高校入学までに済ませる課題が配布されています。

なかなかしっかりした量があります。

その量を見ても、

 

「誰でも合格できる試験ではない」

 

ということがすぐにわかります。

 

準備は、

 

「そこまでしなくてもいいんじゃないですか？」

 

と言われるぐらいすることです。

 

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。