あなたはどこまで最適化してきましたか？

「15歳でどこの高校に行ってほしい、18歳でこういうところに進学してもらいたい、というのが決まっていると、こちらとしては本当に楽なんですよね」

 

という話を3日前に入室された方にしました。

 

「賢い子になってほしい」

 

「自分で考えられる子になってほしい」

 

という方は多いのですが、

 

「では、たとえば進学先の候補とかありますか？」

 

と聞くと、

 

「いや、それはまだだいぶ先のことなんで」

 

「え？もうそんな先まで考えている人いるんですか？」

 

と言われる方もいます。

 

そういう方は、おそらく

 

「本当に力があれば、後から何とかなりますよね？」

 

という期待を感じます。

 

この期待、当たっているところもありますが、それだけでは足りません。

 

親は、自分が子どもだった頃と照らし合わせて子育てします。

自分の体験が何よりも軸になります。

 

「自分の過去は置いといて…」

 

と子育てされる方はあまりいません。

何かある度、

 

「おれが子どもの頃は…」

 

「私の時には…」

 

と思い出します。

その記憶の中の時代で考えますと、本当に力がある子どもは、後から何とかなりました。

 

ですが、今は幼稚園受験、小学校受験、中学校受験、高校受験、大学受験、すべて最適化の時代です。

この時、私は天然物と養殖物をたとえに話します。

今、保護者の方の多くは、賢い子というと、

 

「根っから賢い」

 

「地頭がちがう」

 

ようなイメージを持たれています。

それを天然物の賢さと呼んでいます。

 

一方、

 

「だって、あの子塾に行ってるから」

 

「あの教室に行ってるんだから、そりゃ受かるわよ」

 

と言われる子どもは、

 

「賢いのは賢いけど、でも、それはあくまでも養殖物でしょ？」

 

と根底では思われています。

 

もし、このままのイメージで2023年以降受験をしようと思うと、天然物は養殖物に負けます。

理由は、才能、ポテンシャルだけでは試験内容に最適化された養殖物に勝てないからです。

 

なぜかというと、受験はルールがはっきりしているからです。

ルールが決まると、

 

「それに向く子、向かない子」

 

も決まります。

実は、

 

「天然物の天才児」

 

みたいに思える子どもでも、ルールに合わないと信じられない結果が出ることがあります。

 

そこで結果が出るのは、

 

「あれって結局塾に行ったからでしょ？」

 

「ズルいよね？」

 

「ねー」

 

と、養殖物として見ていた子どもです。

子どもを天然物、養殖物と喩えて申し訳ないですが、今までの経験上、ここまでの喩えをしないとピンときていただけなかったので、このように表現していますがご了承ください。

 

天然物の天才児は、いつかきっと芽が出ますし、花も咲くでしょう。

ただ、受験は期日がはっきりしているので、感性、感覚に任せていると、得意なものにエネルギーを注ぎすぎ、弱点は全くの手つかず、ということにもなります。

親が

 

「昔からこの子は賢くて」

 

と言う子に限って、こちらがクラクラするほど致命的な弱点を抱えていることもあります。

 

受験はバランスです。

算数が得意だからといって、傾斜配点してくれません。

我が子の頭脳に自信を持つ親ほど、

 

「まあまあまあまあ、そこはいいじゃないですか」

 

「今はあまり興味がないみたいなんで、興味を持った時応援しようと思っています」

 

と優しく理解あるコメントをされますが、それに対しては

 

「だと受験に間に合いませんね」

 

と答えています。

 

私も、もっと独特で想像力ある、弱点もあるがエネルギッシュで前向きな子どもがどんどん評価され、合格する世界の方が好きです。

ですが、時代と共に分析と対策が進み、今では

 

「あなたはどこまで最適化してきましたか？」

 

に答えることが、賢さを証明する大きな手段のひとつになっています。

 

おそらく、このギャップを感じている方は長岡市内にはまだ少数です。

ですが、都内ではとっくに気がついて、

 

「うちの子、普通の才能だなぁ」

 

と思えば早めに準備しているでしょうし、

 

「うちの子、なかなか才能あるんじゃないの？」

 

と思っても、それでも手堅く受験最適化をしようとしています。

 

親が焦ってから始めても、その焦りが子どもに伝わり、それが子どものやる気に変わるまでタイムラグがあります。

ありすぎて間に合わないこともあります。

成功したければ、より手堅い作戦を選ぶことです。

 

長岡で評価される子どもは、

 

「どこの塾にも通ってないのに勉強できる子」

 

です。

 

「どこの塾にも通ってない」

 

が何よりも重要です。

親もそれをわかっているので、会話の早めの方で

 

「うち、まだ塾に行ってないから」

 

と脈絡なくフレーズを入れてきます。

昔はそのような子どもでも、本気を出せば結構良いところまで進めたのですが、今は

 

「なんだかうちの子ふつうだな！」

 

と思ったら、すぐに教室に通わせて勉強と学習姿勢を手に入れるので、能力プロフィールのいびつな天然物の天才児より、トータルでは上の成績を取ってしまいます。

これが現実です。

 

「少子化なんだから、もっと受験は楽になるんじゃないの？いや、なってよ」

 

と思うこともありますが、実際は

 

「掲げた目標を達成するために最適な努力を積み重ねた真面目な親子」

 

が結果を出す時代になりました。

 

真面目でないと、先の見通しを立て、それに向けて何年も準備できません。

また、準備できる方は、長い期間親子関係を良好に保とうともされているので、子どもの意欲ややる気にも敏感です。

 

先週水曜日に体験された3歳児が、2日後の金曜日に入室されました。

木曜日の朝、

 

「昨日の積み木教室行く？」

 

と言って起きてきたそうです。

 

「本人が意欲的なので是非先生に見ていただきたいと思います」

 

とのことで入室されました。

初めての習い事だそうですが、朝起きてすぐにそんな気持ちになっていただきまして、大変嬉しいです。

また、本人の意欲を感じ、その意欲が発揮できる環境をすぐに作られたところに、親の愛情を感じます。

 

「うち、まだ塾に行ってないから」

 

と言いつつ、

 

「塾に行ったら、うちの子ならもっと上の学校目指せるわよ」

 

と家に帰ってすぐにブツブツ言うのなら、思い切って通って勝負することです。

通ってみて初めて、

 

「今って、こんなにやることあるんだ」

 

「どうせ何にもしてないと軽く見てたけど、その年齢でそこまでやってるんだ」

 

と気がつきます。

 

入室された3歳の子どもも、早速年上の附属幼稚園、附属長岡小学校の子どもに囲まれながら課題に取り組んでいました。

課題内容は違っていても、年上の子どもの醸し出す緊張感や集中力を感じるのは、代え難い教育効果があります。

正直、家庭でこの空気をつくるのは不可能です。

そこに価値があると思いますし、その価値を感じて柏崎、南魚沼、新潟市からも通われています。

今月初めに、東京から3名来られている話をしましたが、あれからまだ今も受講され続けています。

花火の前後数日間の受講ではありません。

あれからほぼ毎日、ずっと受講され続けています。

熱心な方は実際に行動されていますし、それを続けられています。

 

長かった夏休みもとうとう終わり、今週から学校が始まります。

まだまだ暑いですが、皆さん、頑張っていきましょう。

 

2022年新潟大学附属長岡小学校、附属幼稚園に合格しました。

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新潟大学附属長岡小学校受験5名合格（2022年12月）

新潟大学附属幼稚園受験3名合格（2022年10月）

 

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