そこまでしなくてもいいですよね？と言いたくなるけれど。

「そこまで知らなくてもいいですよね？」

 

「そこまで覚えなくてもいいですよね？」

 

「そこまでしなくてもいいですよね？」

 

これを親が言い始めたら危ないです、という話を保護者の方にしました。

 

「そこまでしなくてもいいですよね？」

 

と言えるのは長岡だからです。

 

そこまでしなくても恥をかくことがないからです。

 

長岡では、恥をかく経験さえできません。

知らなくても、できなくても、覚えていなくても、恥をかきません。

恥をかきませんし、焦ることもありません。

 

それはとても良い環境かもしれませんが、上を目指す人にとっては、ぬるま湯と言われても言い返せない環境です。

 

まわりの誰もそこまでしてない。

自分も子どもの時そこまでしなかった。

 

それはここが長岡だからです。

長岡だから許されてきたことです。

 

もし子どもが長岡を出る夢を持った時、

 

「そこまでしなくてもいいですよね？」

 

の価値観が揺るがなければ、夢は到底叶いません。

そもそも専門家でもない人が

 

「そこまでしなくてもいいですよね？」

 

と軽率に判断することが怖いです。

専門家が

 

「そこまでしなくてもいいです」

 

と言うのならわかります。

誰が、

 

「そこまでしなくてもいい」

 

という判断を下すのか、これが重要です。

 

幼児、小学生の保護者の多くは、

 

「そこまでしなくても」

 

と思いますし、言いたくなります。

 

ですが、

 

「そこまでしなくてもよかったな」

 

と思う中高生の保護者がどれだけいるでしょうか。

 

「もっとやっとけばよかった」

 

「あの頃なら時間はあったのに」

 

「あの頃ならまだ子どもが素直だったのに」

 

と思う方は多いのでは。

 

「そこまでしなくてもいい」

 

と思うのは、親の情熱不足です。

そして、

 

「長岡に住んでいるから、今のところ困っていない」

 

というのが決定打です。

 

不満がないのですから、現状を変える理由はありません。

たとえ16歳で全国模試を受けてあまりの結果の悪さに一睡もできない経験をする未来が訪れるとしても、今なにも問題がなければ、人は動きません。

 

できれば、前向きで明るい感じだけで勉強できたり努力できたりした方が、それは楽しいです。

ですが、動かない人、先の見通しが甘い人の中には、恥をかくことでしか奮起できない人もいます。

耐え難い苦痛を味わうことでしかやる気にならない人に必要なのは、

 

「恥ずかしい」

 

という思いです。

 

長岡では、その恥さえかくことができないので、人が変わるきっかけさえ得られないまま18歳を迎えます。

また、

 

「そこまでしなくてもいいですよね？」

 

と言う人に、

 

「いいえ。今のままでは間に合いませんよ」

 

と言う人がどこにいるでしょうか。

これだけ価値観の多様性と言われています。

 

「誰かの価値観にNOを言うのはおかしい」

 

というのが今の時代の空気です。

ですから、自分で

 

「本当にそこまでしなくてもいいんだろうか？」

 

「県外の人はもっとやってるんじゃないか？」

 

と気づくしかありません。

 

今、気づく機会はありますか？

 

「そこまでしなくてもいいよね」

 

と思って日々暮らしていませんか？

 

何か解消したいことがありましたらご相談ください。

 

2022年新潟大学附属長岡小学校、附属幼稚園に合格しました。

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