まわりの人の力を借りることは効率的な学びにつながります。

毎日、人が人に与える影響は大きいと思って見ています。

2歳や3歳で、ずっと座って課題に取り組むのは、家ではなかなかできないと思います。

できている理由は、まわりの子どもたちが皆座って課題に向かっているからです。

子どもはまわりの影響を受けますし、真似をします。

課題の内容はもちろん子どもそれぞれちがいますが、座って取り組む姿勢は同じようになります。

そして、いつも誰かができています。

この、

「まわりの誰かができている」

というのが、子どもには結構大事です。

「できない」

と思うのに、30秒もかかりません。

ほんの数秒で

「できない」

と思いますし、場合によってはやる前から

「できない」

と思って拒否します。

ですが、似たような年齢の子どもたちが皆課題に向かい、

「先生できました」

と言う姿を見ていると、

「自分にもできるかも」

と思えるようになります。

家だと

「できない」

の一点張りでも、教室では

「できないなんておかしい」

「絶対できる」

と思って取り組めるのは、まわりに

「できている雰囲気」

があるからです。

できている雰囲気が感じられれば、自分もできそうと思ますし、孤独でもありません。

課題はそれぞれちがっていても、みんなで乗り越えようとしている一体感があります。

勉強は個人的なものです。

自分で自分の脳を使い、手を使って解いていきます。

個人的なものですが、続けるには、まわりの人の力を借りてもいいと思います。

やりたくなくても、教室に来るとみんなやっているので、

「じゃ、自分も」

という気になります。

負けず嫌いの子は

「もっと早くやろう」

と燃えます。

この2年、感染症予防のため、なんとなく他者から距離を置くことが増えました。

「背中を見て学ぶ」

「雰囲気を察する」

機会も減りました。

今、人を見て学ぶ機会は貴重です。

昨日、2歳の子どもが泣いて来室しました。

駐車場から泣いていましたが、教室に入ると5分もかからず泣き止みました。

保護者の方は

「奇跡です」

と言われていました。

それができたのは。まわりの子どもたちが泣き声に影響されることなく、黙々と課題に取り組んでいたからです。

まわりの姿勢を見ると、2歳でも十分感じられることはあります。

これが2歳だけのクラスですと、それまで静かだった子どもも泣き始めます。

学年別、年齢別クラスは当たり前のようにありますが、同じ時間過ごした時、どちらがより成長するか考えることです。

まわりの人の力を借りることは効率的な学びにつながります。

効率的な学習を追い求めている人は、わが子のことだけ考えて、集団の影響力やみんなで乗り越える勢いの凄さを忘れています。

部活の練習も、ひとりではとてもできないようなことを、誰かと一緒なら延々とできます。

日が暮れてもやりたくなるものです。

頭の中が

「傾向と対策」

「効率的な学習」

で埋め尽くされると、本来の人の自然な学び方である、

「誰かの真似をする」

「誰かの影響を受ける」

という考えが入る余地がありません。

勉強の内容はもちろん大事ですが、

「にしても勉強時間短すぎない？」

と思ったら、人の力を恥ずかしがらず借りることです。

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。

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新潟大学附属幼稚園受験2名合格【2021年10月22日合格発表】

新潟大学附属長岡小学校受験8名合格【2021年12月1日合格発表】

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