1日1時間の勉強なら定期テストまでに残された時間はたった24時間です。

中学生の定期テストが8月最終週、9月最初の週にあります。

先の話のようですが、日曜日は今日を含めて4回しかありません。

土曜日はあと3回です。

残り時間を考えると、できる範囲が限られます。

いくらやる気を出そうとしても、脳の処理能力と体力には限りがあります。

限界があるのを認めるのはつらいことです。

つらいですが、つらさを認めるからこそ

 

「計画を立てよう」

 

「毎日ちょっとずつやろう」

 

と思えるようになります。

 

避けた方がいいのは、

 

「近づけばやる気になるだろう」

 

という楽観視です。

毎日勉強していると、いかに点数がなかなか上がらないか自分でわかっています。

わかっているから続きます。

 

一方、日頃勉強しない人は自分の実力がいかにないか感じる機会がありません。

ですから、かつての成功体験のお湯にのぼせるほど浸かっています。

はやく成功体験の湯から出なさい。

効能より副作用が出てるよ。

 

本気を出しても書く速度は上がりません。

覚えられる量は増えません。

そもそも、そういうタイプは試験48時間前でもやる気になりません。

 

勉強して知識が増えるのは楽しいことです。

小学生の自由研究の話を聞くと、それはそれは楽しそうです。

まさに昨日聞きましたが、

 

「夢が膨らむって、こういうことか」

 

と、なんだか懐かしい気持ちになりました。

 

ですが、定期テストはそういう心境で準備できないものです。

 

「物理の問題、あと1ページだと言っていました」

 

「それは正確には3冊の問題集のうち2冊が終わって、3冊目の最後の1ページということですね。よく頑張ってますよ」

 

という会話を高校生の保護者としました。

 

こちらは定期テストで結果を出すのはもちろん、その先も見据えて準備しているつもりです。

たとえ直前対策講習をしたところで、毎日コツコツやってきた人には勝てません。

 

 

対策をやってもらって、即吸収できますか？

そこまで子どもは優秀ですか？

そんなに優秀なら、なぜ、今その程度ですか？

 

 

それを突きつけない限り、テストも受験もお勉強ごっこです。

 

「そんなことをして自信をなくしたらどうするんですか？」

 

そう思うのなら、それはもう、その程度の人だったとしか言えません。

志望校の先生も、別にあなたの子どもに入学してもらわなくても一向に構わないと思っているはずです。

学校は少しでも優秀な生徒が欲しいのです。

あなたの都合を優先しようという気はさらさらありません。

 

夢と希望を語るのは楽な話です。

ただ、語っているだけではただの努力不足、怠慢です。

怠けているだけです。

そんな人に応援の風は吹きません。

怠け者を応援しても、結局全部徒労に終わります。

その未来が見えているので応援しないのです。

 

「なんか、誰からも応援されません」

 

「全然得な情報が耳に入ってこないんですけど」

 

それは避けられているからです。

応援することに価値を感じられないからです。

価値がないと判断するのはつらいことです。

ですが、そのつらい判断をまわりの人にさせるほど、負のオーラが出ているということです。

 

できるようになりたければ、やるべきことをやるだけです。

簡単なことです。

ただ、人間には心があります。

心が簡単なことを難しくさせます。

ですから、自然に続く気になる環境が大事なのです。

 

家で話をして、逃げられて、遊んで、物で釣り、ご褒美を準備して、休憩して、やる気を待って、やる気にならなくて、日が傾いてきて、やっと鉛筆を握って、眠くなり、もう夕食の仕度の時間になり、気がつくと消灯です。

 

「今日、何を勉強したか具体的に書きなさい」

 

に書けることが何もないまま夏休みは過ぎていきます。

やることをやっていなくても、

 

「やればできるから」

 

と自信を持っている人もいます。

その自信が仇となり、高校で大挫折です。

 

「なんて自分は怠けてきたんだ」

 

と、プライドが高ければ高いほど心の折れ方が激しいです。

 

時間はたくさんあるようで、全然ありません。

毎日やっぱり24時間です。

 

今、1日1時間の勉強なら定期テストまでに残された時間はたった24時間です。

 

24時間で、どこまで完成度を上げられますか？

 

「まだあと3週間あるし」

 

じゃないです。

 

「勉強しない自分には、あと24時間、丸1日しかないんだ」

 

と自覚することです

勉強しない人には、他の人よりも短時間という不利なルールが適用されます。

弱い上に不利なルールで追い込まれます。

 

まずは、やる気の有無より勉強時間の確保です。

 

「時間はかけない、結果は欲しい」

 

これが子どもから、親から伝わってきた時、一番がっくりきます。

効率的な勉強ができないのは、そのレベルにまだ達していないからです。

勉強してきた人だけが効率的に学習を進められます。

今、効率的な勉強ができないのは、これまで日々の努力を怠ってきた結果が綺麗に出ているだけです。

 

それは親の読みの甘さです。

 

毎日ダラダラしている人には、もう、あと残り24時間しかありません。

小学校受験を考えている方、残りあと何時間ありますか？

毎日30分なら、30分×残りの日数です。

あなたの子どもの1週間の学習時間の合計は、ほかの子どものある1日の午後の学習時間と同じかも知れません。

効率を考えに考えた人の30分と、同じように効率を考えに考えた人の5時間。

戦ったらどっちが勝つんでしょうね。

 

 

誰1人、

 

「この程度でいいか」

 

なんて勉強はしていません。

みんな子どものために知恵を絞ってやっています。

ですから、あとは時間の差です。

質に差がないのなら、あとは量です。

 

「忙しくて時間がない」

 

「見ているこっちが限界」

 

「できない姿を延々と見るのに耐えられない」

 

「私が飽きかけている」

 

「私があきらめかけている」

 

というのでしたら、なにかテコ入れする時期です。

 

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。

→

新潟大学附属幼稚園受験2名合格【2021年10月22日合格発表】

新潟大学附属長岡小学校受験8名合格【2021年12月1日合格発表】

 

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