なぜ「だから、今は頑張らなくていい」と思うのですか？

「今からやっても無駄よ。本当に賢い子はなんにもしなくても高3でちょっと勉強すればどこでも合格するんだから」

 

と言う人、本当にいるんですね。

そんなことを言われる環境、しんどいですね。

 

がんばっている人の足を引っ張る人は、自分が

 

「努力不足」

 

と言われないように、強めに攻撃します。

 

そういう人は、学校の先生、塾の先生にも同じように聞いてきます。

 

「じゃあ先生は、ずっと良い成績だったんですか？苦手教科はなかったんですか？」

 

と。

 

「もちろん苦手教科もありましたよ」

 

とでも言おうものなら、

 

 

「ほらっ！」

 

 

と歓喜です。

腹の中の下品な高笑いの声が漏れ聞こえてきます。

 

 

苦手教科があっても大丈夫。

今できないことがあっても大丈夫。

落ちこぼれでも大丈夫。

努力よりも合格したいという思いを優先。

 

どうにかして、

 

 

うちは今のままでいい

 

 

ということを正義にしたいのです。

こういう話の時、親は嬉しそうですよ〜。

 

「鬼の首を取ったよう」

 

とは、こういうことを言うんだなと勉強になりました。

ありがとうございます！

 

 

まず、このような人とは関わらないことです。

敗者復活、大逆転、下克上の物語は、ある種の方々には大変受けが良いです。

ですが、逆転するには

 

 

人より早く始める

人より多く取り組む

 

 

これしか基本的に解決策はありません。

 

能力が育っていない場合、なにをしても時間がかかります。

 

 

取り掛かるまでに時間がかかる。

読むのに時間がかかる。

理解するのに時間がかかる。

書くのに時間がかかる。

消しゴムで消すのに時間がかかる。

 

 

これだけ時間がかかると、勉強ができる子どもと一緒に同じ時間勉強しても、進度は半分以下、ということはよくあります。

 

ここで、逆転神話信奉者は、

 

「言葉がけでいくらでもスピードアップできる。遅いのは先生の声かけが下手だからだ」

 

と心の底から信じています。

 

そして、

 

その言葉がけ、親の私にはできる。

てか楽勝。

できない理由なんて考えたこともない。

考えたら負け。

うちの子は勝ち。

圧勝。

私はこの子の将来を夢見ることが仕事。

 

と確信しています。

 

 

だから、今は頑張らなくていい。

そんなに勉強させなくていい。

かわいい我が子のYouTubeの時間を制限するなんて虐待でしかない。

 

 

と思っています。

 

 

確かに言葉は大事ですが、スピードアップできないものはできません。

職場で仕事が遅い人に

 

 

「もっと早くできるはずだよ」

「がんばって」

 

 

と言って、仕事のスピードが上がりますか？

上がらないでしょう？

たとえ上がったように見えたとしても、1ヶ月後

 

「辞めます。あんなパワハラ耐えられません」

 

と言われる可能性もなくはありません。

 

言葉ではなく、人よりも時間をかけて練習してコツを身につけることです。

ないものは、どうやったって出ません。

 

伸びる子どもには、物事の道理をわかっている親がついています。

 

 

やればできるようになるが、やらなければできないまま。

 

 

このシンプルな道理が、どれだけ当たり前のこととして頭に入っているかどうかで、子どもの教育のタイミングが変わります。

どんな教育も、いつやっても効果はあります。

ですので、逆転大好き、下克上大好き、謎の自信満々の人は、その人の気分を第一に考えます。

 

勉強という

 

「積み重ねこそ正義」

 

の世界に、なぜか

 

「気分」

 

というファンタジーの世界観で迷い込んで来られる方がいらっしゃいます。

 

気持ちはもちろん大事ですが、それだけではできるようになりません。

学習しないことには、素質があっても伸びません。

 

 

親が

 

「やらないと伸びないよね？」

 

という感性を持っているだけで、子どもは学力がつく家庭環境にいると言えると思います。

 

2021年新潟大学附属幼稚園に2名、新潟大学附属長岡小学校に8名合格しました。