親のこだわりの強さは子どもの潜在能力を伸ばす機会に影響を与えます。

新潟県正規職員所得中央値が出ていました。

男性389.9万円、女性263.8万円だそうです（税引き前）。

 

 

 

ふつうに働いて、この金額です。

そして、将来この金額が上がる可能性がどれだけあるかというと、あまりないと思うのではないでしょうか。

 

「じゃあもう、子どもには勉強させて、ちょっとでも良い大学に行かせるしかないですね！」

 

と思うかもしれませんが、子どもはなかなか勉強しません。

してくれればいいんですけどね。

 

「がんばって勉強して、良い会社に入れば高い給料がもらえて安定した生活が送れるよ」

 

と言われても、今の子どもは信じません。

頑張った人が報われるのは世の中のほんのごく一部で、街にあるお店は減っていくし、基本的には無料のネットで楽しく過ごせるし、頑張る理由がありません。

 

頑張れないけれども、テストの点数が思ったより良くないと嫌な気持ちにはなります。

だからといって、「勉強して、次は良い点数を取ろう」という気持ちにはなりません。

 

子どもが勉強しようという気持ちになるまで、親は待ちます。

子どもの気持ちを最優先にするのは、良い親の行動です。

 

ただし、勉強が報われると知っている地域は、今でも子どもに勉強させています。

 

 

 

 

 

まわりのみんなが子どもに勉強させていたので勉強させたら、勉強ができるようになりました。

それだけです。

理屈は単純です。

 

勉強ができない子どもを見てください。

勉強していませんから。

もし、

 

「こんなにやってるのに、どうして私はできないの？」

 

という子どもがいたら、できる子どもの隣に座らせて一緒に勉強させるといいです。

取り組み方にどれほどの差があるか、できない子どもでも一瞬でわかります。

 

 

自分は甘かった。

 

ぬるかった。

 

勉強ごっこをしていただけだった。

 

 

一瞬でわかります。

テストの点数が悪ければ傷つきます。

嫌だなぁ、と思います。

点数を上げるには、勉強するしかないのです。

ほかに道はありません。

 

学ぶ機会はあります。

あるのですが、親がまわりに頼れません。

まわりに頼らないとどうなるかというと、遺伝のみで決まります。

子どもは遺伝と家庭環境にがっちり囲まれて育つので、本来持っている能力を伸ばすとか、力を出し切るとか、そういう機会は得られないかもしれません。

 

裕福な家庭が習い事をたくさんさせて、経験を積ませるのは理にかなっています。

親の手元に置かず、頼れる環境に入れて、そこで思いっきり伸びてもらう。

それが良いのですが、真面目な親（特に母親）ほど、

 

「私が教育しないと意味がない」

 

と思い込み、熱心になり過ぎて、子どもを潰します。

よくよく聞くと、

 

「子どもにこうなってほしい」

 

というよりは、

 

「私がこうしたい。こうなってもらいたい」

 

と、「親」が「主語」です。

勉強するのは子どもです。

 

「最近、主語が『子ども』じゃなくて『私』になってるな」

 

と思ったら、パッと切りかえることです。

 

最近授業をしていて思うのは、夏休みに頑張った子どもたちの変化です。

中には、ほとんど毎日来ている子どももいました。

そういう子どもたちは、今、とても良くできるようになっていますし、しっかりしてきました。

これは夏休みに頑張った成果ですし、これまでの継続の成果でもあります。

 

「やればできるはず」

 

と、多くの親が思っています。

 

「自宅で、自ら積極的にあきらめることなく地道にコツコツ勉強する日が来るのを待ちます」

 

という考え方を

 

「私の大事な価値観」

 

と思うか

 

「これって私のこだわりが強いだけ？」

 

と思えるかで、子どもの未来が変わります。

価値観は、スマホの字面を見て変わるものではありません。

考え方を知ることはできますが、身につきません。

身につけたければ、それも、できるだけ早く身につけたければ、その環境に身を置くことです。

 

※駐車場は教室東隣、川崎東パーキング②③です。