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2020.08.04 高1、英数国理社オール5

高1、英数国理社オール5

7月末、高1の教室生が通知表を見せてくれました。

 

英数国理社オール5でした。

 

ですが、本人の表情からは「不本意」というメッセージが伝わってきました。

全教科合計で学年トップではなかったからです。

上には上がいるものです。

 

まったく笑顔でもなく、

 

「これからもっと頑張らないといけない」

「ここからテストの点を1点も下げたくない」

 

という言葉を発し、その後すぐ、勉強に向かいました。

 

本人は、喜びよりも悔しさの方がはるかに大きいようですが、私は嬉しかったです。

主要5教科オール5も嬉しかったですし、全く浮かれていないのも嬉しかったです。

 

ちょうど1年前、中3の夏に入室しました。

学校の成績は、ふつうより少し良いぐらいでした。

 

正直なところ、高校から学力がぐんぐん伸びるのは稀なケースです。

稀なので、大学に下克上合格する話は好かれます。

よくある話なら、話題になりません。

 

それが、高1で大躍進を遂げました。

 

なぜ、それだけ成績が上がったのでしょうか。

 

振り返れば、今年の3月は新型コロナで

 

「高校入試や卒業式はどうなるんだ?」

 

という落ち着かない状況でした。

 

3月5日高校入試、13日合格発表、14日に合格後最初の授業でした。

その日から、高校の英数国3教科の勉強を始めました。

 

特に意識したのは数学です。

高校受験で、なんとか間に合ったのが数学でした。

他の教科はともかく、数学は時間がかかるだろうと思っていました。

ですので、全体の勉強時間の4割、数学に割きました。

 

結果、7月期末試験までの範囲を4月中に終えることができました。

 

数学は積み上げが大事な教科です。

割り算に不安を抱えたまま分数に入ると挫折するように、高1数学でしくじると、挽回する機会は2度とありません。

 

7月末、生徒に

 

「今日は大晦日です」

 

と伝えました。

12月末実施予定の期末テストの範囲まで、数学が終わったからです。

センター試験過去問に触れるレベルまで学習しました。

 

2学期、学校で受ける数学の授業はすべて復習になります。

 

生徒は

「意味がわかりません」

と笑っていました。

 

これまで一度も、こんなに予習をしたことがないからです。

 

私は、3月の時点でそれだけのアドバンテージを取るつもりでいました。

絶対に達成するつもりでいました。

 

数学は、一度理解すれば、調子が悪かろうが、テンションが低かろうが、事前に復習すればそこそこ点数が取れます。

また、これからは数学にそんなに時間を取られることがありません。

その分、空いた時間を他の教科の勉強に回せます。

 

大学受験は、中3の3月の勉強で決まります。

高校合格に浮かれる者は、3年後、大学受験で泣きます。

 

ですから、自粛期間中の3月、4月は、受験前よりハードな勉強を課しました。

 

英語:文法、単語、リスニング、大学入試に出された長文読解

国語(現代文):国立大学二次試験過去問とそのレベルに準ずるもの

 

上記の課題に取り組みました。

 

現代文が強いと言っても、大学受験レベルの読解力があるわけではありません。

できると思っている教科ほど、過信と慢心で意外とレベルが上がらないものです。

 

得意科目ほど、本人の自主性に任せていては武器も簡単に錆びてしまいます。

まわりと差別化できるまで、磨きあげる必要があります。

 

そのためにも、

 

「3年後、このレベルの問題が解けるようになろう」

 

という意識になるように、過去問を解いてもらいました。

 

大学入試問題を解けば、自分がどれだけゴールに足りないか自覚できます。

高校合格直後に「負け」を体験したということです。

 

「うまくなる」

「できるようになる」

「強くなる」

ためには、負けの経験は凄く重要です。

負け、失敗が人を成長させます。

 

ですが、こと勉強になると、

「自信が大切」

「良いところを褒めて」

「わかりやすく教えて」

「解けなくて傷ついてトラウマになって勉強嫌いになったら誰が責任とるんですか」

と、及び腰かつヒステリックになる人がいます。

 

「ビビってどうする?」

 

という話です。

 

「解けなかったらどうしよう」

 

と思っても、試験当日には、このレベルの問題が出るんです。

それを早めに知って、準備すればいいだけの話です。

 

傷つくのを怖がり、できることだけ、解ける問題にだけ手を出して守る自信は、本当に自信と呼べるものでしょうか。

 

人が成長する基本は、限界に挑戦することです。

今、自分が持っている能力を使い切ることです。

ALL OUT状態です。

 

歩けなかった子が歩けるようになる。

喋れなかった子が喋れるようになる。

 

最初は「できない状態」からのスタートです。

 

できない状態で、やる気もそんなにない。

そこからどう伸ばすか?

 

というのが、親や指導者の役目です。

 

テクノロジーは進化しますが、人間の意識は昔からそんなに変わりません。

めんどくさい、やる気は出たり出なかったり、そんなものです。

 

5教科オール5の生徒でも、

 

「家で1人じゃ無理です。絶対無理です」

 

と言っています。

 

会社からお金をもらって働く会社員でも、サボったり、手を抜いたり、見て見ぬ振りをしたりしています。

お金をもらっている身であっても、大人であっても、です。

 

「やる気がない」

「意識が低い」

「自覚が足りない」

と、子どもを責めないでください。

 

 

「子どもが変わる!」

 

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ma・senkaは、

 

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にとって、最適な教室でありたいと思っています。

 

 

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大きな未来を描いています。

想像するだけでなく、実際に通い、親も熱心に勉強しています。

 

親の限界が子どもの限界になっては、子どもに申し訳ないからです。

 

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そうすると、子どももさらに学ぶ意欲が高まります。

 

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